東京, 1月26日, /AJMEDIA/
去年、2021年に国内で上映された映画の興行収入は、およそ1619億円と、コロナ禍で過去最低を記録した前の年、2020年からわずかに回復したものの、統計を取り始めてから過去2番目に少ない記録となりました。
日本映画製作者連盟によりますと、去年、2021年に国内で上映された映画の興行収入は合わせて1618億9300万円で、コロナ禍で過去最低を記録した2020年を13%近く上回りました。
一方、過去最高を記録した2019年の2611億円に比べると、およそ62%にとどまり、統計を取り始めた2000年以降過去最低だった2020年に続いて、2番目に少ない記録となりました。
内訳を見ると、日本映画は1283億3900万円と、去年より17%余り増えましたが洋画は公開の延期や中止などが相次いだ影響で、335億5400万円にとどまり、過去最低だった2020年をさらに下回りました。
おととし、2020年11月以降に公開された映画を対象にした興行収入のランキングでは、100億円を超えた作品は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の1本のみでした。
日本映画製作者連盟の島谷能成会長は「日本映画の興行収入はコロナ禍で一度落ちたものの順調に回復してきているが、洋画の落ち込みが厳しい2年間だった。ことしの正月興行はよい状態でスタートしたが、これからというときにオミクロン株が流行してきた。なんとか拡大がおさまり、ことしの映画がいい形で届くように願う」と話していました。