AJMEDIAポータルでは、アゼルバイジャンの国民的詩人ヴァヒディン・アジズの詩の日本語訳を紹介しています。

東京, 04月26日 /AJMEDIA/

ヴァヒド・アジズは1945年11月23日、アゼルバイジャン西部(現アルメニア共和国領)ダラレヤズ県アジズベヨフ郡アジズベヨフ村に生まれる。アゼルバイジャンのタルタル地方に移り住み、同地の高校を卒業(1963年)。
アゼルバイジャン工科大学卒業(1971年)。通信社特派員(1971-1976)、バクー市党委員会宣伝扇動部指導員(1976-1982)、アゼルバイジャン共産党中央委員会指導員、報道部長(1982-1989)、アゼルバイジャン国家報道委員会副委員長(1989-1991)などを歴任。
アゼルバイジャン作家組合理事会書記(1991-1997年)。バクー市行政当局「アゼルバイジャン語広告執筆管理局」広告・都市計画部長。ナゴルノ・カラバフ共和国組織委員会メンバー(1989年~)。革命前、アルメニアとアゼルバイジャンの関係についてロシアの著名な作家が書いた作品の再出版を直接組織した。エルギュン社と同名の出版社を設立。
1967年、最初の詩が『文学と芸術』紙に掲載されたのをきっかけに創作活動を開始。以来、定期刊行物に定期的に登場。近年、200以上のジャーナリズム記事やインタビューが掲載された。時折、新作の詩を発表。作詞作曲した歌のディスクをリリース。詩集『我慢できない』(1997年)は好評を博す。翻訳も手がける。これまでに40曲以上を作曲。アゼルバイジャンの公式代表団の一員として、何度も外国を訪れている。
2019年5月24日、「アゼルバイジャン共和国人民詩人」の名誉称号を授与された。
文化省が制定した「ニザミ・ガンジャヴィ880周年(1141-2021年)」記念バッジを授与された。

百年の命を望まないで

百年の命を望まないで、
紅葉のように散らせたくない。
たとえ目が見たとしても
老ける頃に終わらせたい。

百年生きろと言うな、友よ、
声や笑顔、忘れられたくない。
若き明るい者たちの、
棺を運ばされたくない。

百年の命を望まないで、
花々でもそう生きない。
もし同世代がいないのなら
終末にグラグラ迷うがよい。

死が来るまであふられる
優れた命を望んでくれ。
我が家の家事をこの自分で
最後までやらせてくれ。

我の自我に乾杯しようと、
我がも泣かず、主に笑わず。
いつでも愛される、愛できる、
その命を望んでくれ。

我を優しく見て、運命よ、
なんも取ってないと確かめてよい。
我が自身に用がないなら、
他誰にも用がないのだ。

百年の命を望まないで、
名誉と尊厳が残されたい。
世の物が世に残る
命が脱落させられたくない。

あなたに恨みを抱けられない

またあなたの後をついて、
無力な心が笑っている。
自我を敗れたと思わないで、
あなたに恨みを抱けられない

運命のことを悲しませた、
時間のことはもうウンザリだ。
定命や人生に恨みを抱いて、
あなただけに恨みを抱かない。

ろうそくを吹いて、光を見せず、
読むや書くものなくても良い。
世の中に関心を持たず、
あなただけに恨みを抱かない。

この世の中で最悪の
死を身にしてもかまわない。
命をこの場で終わらせるが、
あなたに恨みを抱けられない

どこよ、あなた、そこに向いて、
どんな悩みでも預けられる。
もし混乱し、大騒いでも、
あなたに恨みを抱けられない

願望がなくても壊れてない、
我がを自身で埋もれた。
あなた、希望を届くもの、
あなたに恨みを抱けられない

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