マウリツィオ・ポリーニ氏死去 82歳 伊の世界的ピアニスト

東京, 03月24日 /AJMEDIA/

卓越した技術で知られるイタリアの世界的なピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ氏が亡くなりました。82歳でした。

ポリーニ氏はイタリア北部のミラノ出身。

ミラノの音楽院でピアノを学び、18歳の時には世界で最も権威があるとされる「ショパン国際ピアノコンクール」で審査員の全員一致で優勝しました。

そのときの審査委員長は「われわれ審査員の誰よりもうまい」と評しました。

その後、50年以上にわたってヨーロッパやアメリカなど世界各地で演奏活動を行い、卓越した技術に裏打ちされた正確な演奏で、現代最高のピアニストの1人ともされてきました。

ポリーニ氏は1974年の日本での初公演以降、たびたび来日していて、2010年には「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞しました。

また、浮世絵や漆器など、日本文化にも造詣が深いことで知られています。

地元メディアによりますと、ここ数年は健康状態が悪く、公演をキャンセルすることも相次いでいたということで、23日、自宅で亡くなったということです。

ポリーニ氏がデビュー以来、160回以上の演奏を行ったミラノのスカラ座は23日、声明を発表し「ポリーニ氏は長年、国際的な舞台の絶対的な主人公であり、ショパンやドビュッシー、ベートーベンなどの作曲家に対する認識を一変させることができる、演奏家だった」と述べて、その功績をたたえました。

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