東京, 11月09日, /AJMEDIA/
「私の顔を食べられて、少しは役に立つんでしょう」
地域の活性化のため、北九州市の“おじさん”たちが一肌脱いでいます。
その取り組みとは。
(※データ放送では動画はご覧いただけません)
“おじさん”焼きのモデルに
北九州市門司区の商店街で64年間はんこ店を営む菊池正幸さんは、ことし、“おじさん”焼きのモデルになりました。
“おじさん”焼き・・・ぎょっとするネーミングですが、おじさんの顔がかたどられた特注の金型に特性の生地を流し込み、丁寧に焼き上げられたお菓子なんです。
菊池さんの温厚でユーモアのある人柄が“かわいい”を体現しているほか、商店街でよく知られていることからモデルに選ばれました。
(菊池さん)
「この年寄りのどこがかわいいかと思うんですけど、私の顔を食べられて少しは役に立つんでしょう」
ことし3月に商店街の空き店舗に“おじさん”焼きの店がオープンすると、客からは思い思いの声。反応は上々です。
「インスタでたまたま見つけてかわいいなと思って」
「旦那と思ってがぶりと食べます」
「似とってよ、食べにくいですよ、菊池社長を食べると思えば」
地域に再びにぎわいを 若手グループが発案
“おじさん”焼きは、観光地の門司港レトロ地区から少し離れた、かつてにぎわった商店街に再び活気を取り戻したいと、若手グループが発案しました。
“おじさんはかわいい”をコンセプトに、地域の元気なおじさんをデザインしたお菓子を作ることになったのです。
「顔でも体でも張りますよ」おじさんも思いは同じ
いま、おじさんの協力は広がりを見せつつあります。
創業71年の日本茶販売店の岡崎勤さんも協力を決めました。
「おじさんのデザインとして使わせていただけけないかと」
岡崎さんのもとに持ち込まれたのは、岡崎さんの似顔絵です。若手グループが新商品として検討している、“どこを切っても同じ顔になる飴”のモデルの打診でした。
商店街がにぎやかだったころの資料を集めるなど、街の歴史に詳しい岡崎さん。地域のためにと快く引き受けました。
(岡崎さん)
「顔でも体でも何でも張ります。協力できることは何でもします」
少しでも多くの人を呼び込めるか、おじさんたちの地元愛が地域を支えます。