東京, 11月18日, /AJMEDIA/
世界初の民間による月着陸を目指している東京のベンチャー企業が会見し、自社で開発した月着陸船の打ち上げを日本時間の今月28日にアメリカで行うと発表しました。
発表したのは、東京のベンチャー企業「ispace」です。
自社で開発した無人の月着陸船をアメリカの民間企業「スペースX」のロケットに搭載し、日本時間の今月28日、フロリダ州の発射場から打ち上げるということです。
計画どおり進むと来年4月末ごろに月への着陸に挑む予定で、成功すれば世界で初めて民間だけで月着陸を成し遂げることになります。
月着陸船には、JAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発した小型の月面探査ロボットなどが搭載されていて、月に向かう間や月面で技術の実証が行われる予定です。
袴田武史CEOは「いよいよ打ち上げを迎えることとなり、非常に楽しく思っている。今回の打ち上げの成果を活用し、月に荷物を運ぶビジネスなどを継続的に行えるようにしたい」と話していました。
月については、近年、水の存在を示す研究論文が相次いで発表されるなど、人類が宇宙での活動領域を広げるうえで拠点となる場所に位置づけられ、アメリカが進める国際的月探査プロジェクト「アルテミス計画」など国家間の競争が激化しています。
これに伴って、民間企業の間でも地球周辺にとどまっていた宇宙の商業利用を拡大しようとする動きが見られ、月を舞台にしたビジネスにつながるか注目されます。