“宇宙誕生の初期にブラックホール存在” 英などの研究チーム

東京, 01月19 /AJMEDIA/

宇宙が誕生した初期のころに、太陽の数百万倍という極めて大きな質量のブラックホールが存在していたという研究成果を、イギリスなどの研究チームが発表しました。このブラックホールはこれまで見つかった中で最も古いものだということです。

この研究は、イギリスのケンブリッジ大学などの研究チームが17日、世界的な科学雑誌「ネイチャー」に発表しました。

研究チームは、宇宙空間から天体観測を行う「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」を使って、はるか遠くにある銀河を調べました。

すると、今から130億年以上前、宇宙が誕生しておよそ4億年という初期のころにブラックホールが存在し、その質量は太陽の数百万倍という、極めて大きいものだったことがわかったということです。

このブラックホールはこれまで見つかった中で最も古いものだということですが、これほどの質量のものができるには、従来の考え方ではおよそ十億年が必要とされています。

しかし、このブラックホールは宇宙誕生後およそ4億年の時点で存在していて、説明がつかないということです。

研究チームはこのブラックホールがこれまでの考えとは異なる過程で形成された可能性もあるとして、今後も研究が進められるということです。

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