氷見 歴史資料など安全な場所に移し保管 “文化財レスキュー”

東京, 01月16 /AJMEDIA/

能登半島地震で被災した歴史的な資料や美術工芸品などを安全な場所に移して保管する「文化財レスキュー」の取り組みが富山県氷見市で進められています。

「文化財レスキュー」は地震などで被災した古文書や美術工芸品などの文化財を安全な場所に運び出して、一時的に保管したり、破損があれば応急的に修復したりする取り組みです。

16日は氷見市立博物館の学芸員が、市内中心部の南大町地区にある被災した民家の土蔵を訪れ調査しました。

土蔵は地震で壊れたため解体される予定で、内部には太平洋戦争前後に市内で生産が盛んだった「縫い針」の材料や道具などが残されていたことから土蔵の解体の前に博物館に運び出し、保存することになりました。

博物館にはこれまでに市民から数件の連絡があり、戦後の農地解放に関する資料や当時の軍服など、明治から昭和の中頃にかけての貴重な歴史資料を回収できたということです。

博物館では、被災した歴史ある建物や蔵などを知っている人は、連絡してほしいと話しています。

氷見市立博物館の廣瀬直樹学芸員は「古い家屋や蔵が解体される際に歴史を知るうえで重要な資料が失われる可能性があります。氷見の歴史を未来に伝えていくためにも、できるかぎり収集・保存に努めたいです」と話していました。

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