佐賀・玄海町、核ごみ調査判断へ 10日、全員協議会

東京, 5月10日 /AJMEDIA/

 佐賀県玄海町議会が、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定の第1段階となる文献調査の受け入れを協議する全員協議会を10日に開くことが9日、分かった。脇山伸太郎町長は自らの判断を同協議会で説明する考えを示しており、10日にも受け入れの可否を表明する可能性がある。

 協議会は非公開で行われる。文献調査を巡り、玄海町では地元商工団体が受け入れを求める請願を提出し、4月下旬に町議会が本会議で採択。今月1日、資源エネルギー庁幹部が町を訪問して調査受け入れを要請した。7日には脇山町長が東京都内で斎藤健経済産業相と面談。面談後、町長は「議会の採決と自分の考え方との板挟みで悩んでいる」と述べていた。

 文献調査は地質データなどを基に処分場としての適性を検証する。これまでに調査に応じたのは北海道の寿都町と神恵内村の2町村だけで、玄海町での実施が決まれば全国で3例目となる。

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