リニア、環境保全を強調 川勝知事が退任会見―静岡

東京, 5月10日 /AJMEDIA/

 静岡県の川勝平太知事(75)は9日、県庁で退任記者会見を開き、着工を認めていないリニア中央新幹線静岡工区を巡り、「南アルプスの自然環境は保全しなければならない」と改めて強調した。JR東海が東京・品川―名古屋間の2027年開業を断念したことを理由に「強引に進むのか、とどまるのか、岐路に立った」とも話した。

 川勝氏は10日午前0時で退任。会見では自身の辞職について「(リニア問題で)一つの区切りがついたと判断した」と改めて説明するとともに、「富士山のある所で仕事ができたことは本当にありがたい」と振り返った。

 知事選では特定の候補を支援しない考えを示し、今後、政治活動をする考えは「ない」と断言。身の振り方について「仙人になる。小鳥とお話しして過ごす。万巻の書と向き合う」と述べた。

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