“シーボルト肖像画” 日本人弟子が描いたか 8日から公開 長崎

東京, 6月8日, /AJMEDIA/

長崎市にある資料館の学芸員が所有していた肖像画を鑑定した結果、日本に西洋医学を伝えたドイツ人医師 シーボルトを描いたものだったとみられることが分かりました。

この肖像画は、シーボルトの弟子で、医師の伊東昇※テキが江戸時代後期の長崎を描いた冊子「長崎風俗図」の中にある1枚で、30年ほど前に学芸員が東京都内の古書店で入手しました。
肖像画のモデルは不明のままでしたが、今回、この肖像画の鑑定を専門家に依頼した結果、モデルがシーボルトだったとみられることが分かったということです。

専門家によりますと、肖像画には描いた日とみられる日付けが記載されていましたが、伊東の日誌を調べたところ、同じ日にシーボルトの部屋を訪れたという記載があり、その日、シーボルトをモデルに肖像画を描いたとみられるということです。

鑑定した、シーボルトの歴史に詳しい東海大学元非常勤講師の石山禎一さんは「これまでシーボルトの肖像画はいくつか存在しているが、日本人の弟子が描いたものは見たことがないので、大変貴重だ」と話しています。

この肖像画は、8日から長崎市歴史民俗資料館で公開されます。

※「テキ」は、しんにょうに「由」。

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