カンヌ映画祭開幕 軍事侵攻受け反戦メッセージ色濃く

東京, 5月18日, /AJMEDIA/

世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭が開幕しました。ことしはロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けロシアの当局者などの参加が認められない一方、最優秀賞のパルムドールを競うコンペティション部門にプーチン政権を批判してきたロシアの監督の作品がノミネートされるなど、反戦のメッセージを打ち出した映画祭となっています。

カンヌ映画祭は17日、フランス南東部のカンヌで開幕しました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ことしの映画祭ではロシアの当局者や関係者の参加を認めない異例の方針がとられ、開幕式にはウクライナのゼレンスキー大統領もビデオでメッセージを寄せ「映画こそが自由の価値を伝えてほしい」と訴えました。

今月28日までの期間中、ロシアとウクライナを扱った作品が数多く上映され、このうちパルムドールを競うコンペティション部門には、ロシア社会を風刺する作品で知られプーチン政権を批判してきたロシアのキリル・セレブレンニコフ監督の「チャイコフスキーの妻」がノミネートされています。

ウクライナ東部のマリウポリで先月映画の撮影中にロシア軍によって殺害されたリトアニアの監督のドキュメンタリー作品なども上映される予定です。

実力派の日本の監督の作品も注目されていて、2018年にパルムドールを受賞した「万引き家族」の是枝裕和監督が韓国で製作した「ベイビー・ブローカー」がコンペティション部門に、尊厳死の問題を扱った早川千絵監督の「PLAN 75」が斬新な作品を集めた「ある視点」部門に、それぞれノミネートされています。

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