ラファ東部に退避勧告 イスラエルが空爆実施、地上侵攻準備か―ハマスが休戦交渉中断と報道

東京, 5月7日 /AJMEDIA/

イスラエル軍は6日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ東部の一部住民に退避を勧告した。イスラエルのネタニヤフ政権は、ラファをイスラム組織ハマスの「最後の拠点」と見なし、地上侵攻を行う構えを崩さず、作戦前に住民を避難させるとしていた。

 パレスチナのメディアによれば、軍は勧告後、退避の対象地域に空爆を実施。ロイター通信は、対エジプト境界にあるラファ検問所付近で大きな爆発が2回あり、銃声も聞こえたと伝えた。ハマスはガザでの戦闘休止と人質解放を巡る間接交渉中断を決めたと報じられており、事実であれば休戦実現は遠のく。

 イスラエルとハマスの戦闘開始から7日で7カ月となる中、ラファで地上戦が行われれば、民間人の犠牲が一気に拡大する恐れがある。バイデン米大統領は6日、ネタニヤフ首相と電話会談し、米側の「明確な立場」を改めて表明。地上戦について懸念を伝えたとみられる。

 イスラエルのガラント国防相は6日、声明を出し、ガザでの休戦案をハマスが拒否したことから、「軍事行動が必要だ」とオースティン米国防長官に伝えたと明らかにした。イスラエル戦時内閣の関係筋は地元メディアに「(地上)作戦は週内に始まる」と説明。休戦を巡る間接交渉は難航しており、退避勧告には、休戦案をのむようハマスへの圧力を高める狙いもありそうだ。

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