東京, 11月22日, /AJMEDIA/
「ズッコケ三人組」シリーズなどで知られる作家の那須正幹さんの作品を、視覚に障害のある人にも楽しんでもらおうと、シリーズの全50冊を点字にした本が完成しました。
点字にされたのは、去年7月に亡くなった那須正幹さんの代表作「ズッコケ三人組」シリーズの全50冊で、広島市の点字グループがロータリークラブの支援を受けて制作しました。
1人が元の本を点字に訳し、複数のメンバーで確認しながら作業を進めていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で活動を一時的に止めざるをえない時期もあり、全冊の完成には6年かかったということです。
点字グループによりますと、シリーズで出されている本が全巻点字にされるのは珍しいということで、庄美千代代表は「完成を那須さんに報告できなかったのは残念ですが、時間をかけて点字に訳したので、視覚に障害のある人にぜひ読んでもらいたいです」と話していました。
完成した本は、データとして県内の特別支援学校に寄贈され、専用のプリンターを活用して指で読み取れるようにするほか、要望があれば図書館などにも提供したいということです。