日本初の月面着陸へ 探査機打ち上げ前に 責任者が意気込み

東京, 8月27日, /AJMEDIA/

日本で初めてとなる月面着陸を目指す探査機が、今月29日に打ち上げられるのを前に、開発の責任者が会見し「打ち上げ後も月着陸までの運用が大変な道のりなので、全力で頑張りたい」などと意気込みを語りました。

打ち上げられるのは、JAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発した、2機の小型の探査機で、それぞれの開発責任者が、探査機のミッションについて説明しました。

このうち「OMOTENASHI」は、日本初の月面着陸を目指します。

時速およそ180キロで月に衝突させて着陸したあと、地球に電波を送るのがミッションです。

探査機には、衝撃を吸収する緩衝材を入れるなど、複数の対策が施されていて、将来の月探査を見据え、小型化や軽量化などにも役立てるねらいです。

もう一つの「EQUULEUS」は、月の裏側にある特殊なエリアへの到達が目的で、宇宙開発上の重要な場所に、効率よく飛行できるかを確かめます。

探査機はいずれも、NASA=アメリカ航空宇宙局が開発した大型ロケット「SLS」に搭載され、日本時間の今月29日に打ち上げられる予定です。

「OMOTENASHI」の開発責任者で、JAXA宇宙科学研究所の橋本樹明教授は「打ち上げ後の月着陸までの運用が、開発以上に大変な道のりで、1年間、そのための練習を積んできた。全力で頑張りたい」と話していました。

「EQUULEUS」の開発責任者で、JAXA宇宙科学研究所の船瀬龍教授は「小さな機体にたくさんのミッションを盛り込んだ、非常にチャレンジングな計画で、チーム一丸となって成功を目指したい」と話していました。

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