作家 有吉佐和子さんの邸宅を復元した記念館オープン 和歌山

東京, 6月10日, /AJMEDIA/

小説「紀ノ川」などで知られる和歌山市出身の作家、有吉佐和子さんの邸宅を復元した記念館が市内にオープンし、多くの人が訪れています。

有吉佐和子さんは和歌山を舞台に明治から昭和の時代を生きた女性たちを描いた小説「紀ノ川」や、社会問題に切り込んだ「複合汚染」など、多彩なテーマに取り組み、高い評価を受けました。

記念館は和歌山市が地元出身の作家について広く知ってもらおうと、東京 杉並区に残されていた有吉さんの邸宅を移設する形で復元し、今月5日にオープンしました。
館内には愛用の万年筆や「紀ノ川」の直筆の原稿などが展示されているほか、数々のベストセラーを生み出した書斎など、有吉さんの創作の空間が再現され連日、多くの人が訪れています。

記念館を訪れた男性は「有吉さんの邸宅が和歌山市内に移されると聞いていたので、開館を楽しみにしていました。有吉さんの本は当時の社会問題を鋭く書いているものが多く、興味深く読んでいます」と話していました。

和歌山市文化振興課の西出俊之副主査は「若い人にも記念館を訪れてもらい、有吉さんのことを知るきっかけになってほしいです。何回も来たくなるような催しも考えていきます」と話していました。

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