佐賀 吉野ヶ里遺跡 “謎のエリア”で発掘調査 新発見に期待

東京, 9月26日, /AJMEDIA/

弥生時代の大規模な集落跡が残る佐賀県の吉野ヶ里遺跡で、25日から10年ぶりとなる本格的な発掘調査が始まり、これまで未調査だったエリアでの新たな発見に期待が高まっています。

吉野ヶ里遺跡では、これまで神社があった4200平方メートルほどのエリアで発掘が行われておらず、考古学ファンなどから「謎のエリア」として長年、注目されてきました。

神社の移転に伴って、25日から10年ぶりとなる本格的な発掘調査がスタートし、作業員たちは土を慎重に削っていきました。

土の中からは早速、弥生時代の「かめ棺」の一部とみられるものが確認され、歴史的瞬間を一目見ようと訪れた人たちが職員の説明を熱心に聴いていました。

佐賀県によりますと、これまでの予備調査では5基の「かめ棺墓」などが確認されていて、今後、有力者の墓などが見つかる可能性もあるということです。

近くに住む70代の女性は、「これまでの発掘調査も見に来ていました。昔の人の首飾りなど装飾品が出てくるのが楽しみです」と話していました。

佐賀県文化財保護室の長崎浩係長は「発掘体験や現場公開などで皆さんも直接2000年前と出会うことができますので、多くの方に吉野ヶ里に触れてほしいです」と話していました。

調査の様子は25日から当分の間、月曜日と金曜日を除く毎日、一般公開されるほか、インターネットでもライブ配信されます。

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