東京, 5月31日, /AJMEDIA/
京都の祇園祭の山鉾に乗せる「御神体」の衣装のうち、最も古いとされる衣装の複製品が30日、報道関係者に披露されました。
祇園祭の山鉾巡行に参加する山の1つ、「芦刈山」の「御神体」の衣装は安土桃山時代に作られたもので、国の重要文化財に指定されています。
祇園祭の山鉾の「御神体」の衣装の中で最も古いとされていますが、傷みが激しいため現在は使われておらず、京都国立博物館で保管されています。
「芦刈山」の保存会が進めてきた衣装の複製づくりが終わり、30日、京都市中京区で報道関係者に披露されました。
衣装は、ちょうやぼたんなどの模様がもえぎ色や紅白の糸で織り込まれています。
保管されている衣装は江戸時代に何度か仕立て直されていますが、今回の作業では、袖の幅などについて安土桃山時代の姿に近づけることを目指したということです。
「芦刈山」保存会の坂部直登理事長は「安土桃山時代の華やかな衣装が複製できて満足しています。多くの人に当時の文化をみてほしいです」と話していました。
保存会は、複製された衣装をことし3年ぶりに行われる山鉾巡行で使うことにしています。