東京, 8月23日, /AJMEDIA/
茨城県大洗町の水族館の飼育員が17年前に見つけたクラゲが新種だったことがわかり、「オトヒメクラゲ」と名付けられ水族館で展示されています。
新種のクラゲ「オトヒメクラゲ」は、傘の直径が1センチほどで放射状に伸びている8本の触手が特徴です。
「アクアワールド茨城県大洗水族館」の飼育員の齋藤伸輔さんによりますと、17年前に大洗漁港で初めて採集したということです。
その後も何度か同じクラゲを見つけたため新種かもしれないとして標本にしていましたが、長年、正体がわからずにいたということです。
しかし、神奈川県や高知県でも同じクラゲが見つかっていたことがわかり、共同でDNA分析などを行った結果、ウラシマクラゲ科の新種であることが確認され、ことし6月にスイスの学術誌に掲載されました。
アクアワールドでは、今月から初めて「オトヒメクラゲ」を生きた状態で展示していて、訪れた人たちは水槽の中で泳ぐ小さなクラゲを熱心にのぞき込み、4歳の男の子は「透明でかわいかったです」と話していました。
齋藤さんは「新種は深海などでしか見つからないものと思われるかもしれませんが、身近な茨城の海でも見つかったので、海にロマンを感じてほしいと思います」と話していました。
「オトヒメクラゲ」は8月末まで展示されるほか、神奈川県の新江ノ島水族館でも展示されています。