市川海老蔵さん 十三代目團十郎襲名へ 11月から襲名披露公演

東京, 6月1日, /AJMEDIA/

歌舞伎俳優の市川海老蔵さんがことし11月に歌舞伎界の大名跡、市川團十郎の十三代目を襲名することになりました。襲名はおととし予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていました。

市川團十郎は江戸時代から続く歌舞伎界の大名跡で、海老蔵さんは、父親で2013年に亡くなった十二代目に続く十三代目を襲名することになっていましたが、新型コロナウイルスの影響で、おととし5月に予定されていた襲名が延期となっていました。

松竹によりますと、ことし11月から2か月間にわたって東京の歌舞伎座で襲名披露公演を行うことが決まったということで、海老蔵さんは十三代目市川團十郎白猿を名乗るということです。

また、同じく延期となっていた海老蔵さんの長男、堀越勸玄さん(9)の八代目市川新之助、襲名も合わせて行われることになりました。

海老蔵さんは「初代團十郎より市川家にとりまして大切な名跡であり、その大きな名を継承するという重責を改めて痛感しております。いまだ不安や制約の多い状況下ではございますが、少しでも多くの方々に喜んでいただけますよう、前を向き歩を進めるべく精いっぱい勤めてまいります」などとコメントしています。

海老蔵さんのコメント全文
ことし11月に十三代目市川團十郎を襲名することになったことを受けて、市川海老蔵さんがコメントを発表しました。

「コロナ禍により延期となっておりましたが、この度、十三代目市川團十郎白猿を襲名し、歌舞伎座に於いて御披露申し上げる運びとなりました。また、倅 勸玄には八代目市川新之助を名乗らせ、初舞台を勤めさせていただきます。初代團十郎より市川家にとりまして大切な名跡であり、その大きな名を継承するという重責を改めて痛感しております。未だ不安や制約の多い状況下ではございますが、どのような時も変わらずに応援をしてくださる皆様のご支援に深く感謝いたし、少しでも多くの方々に喜んでいただけますよう、前を向き歩を進めるべく精一杯勤めてまいります。私、勸玄共に、まだまだ芸道未熟ではございますが、歴代の團十郎、市川宗家の名を辱めることのないよう、心新たに努力精進する所存でございます。何卒いずれも様におかれましては、親子ともども尚一層のご後援を賜りますようお願い申し上げる次第にございます」

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