将棋「王将戦」 第1局は藤井聡太五冠が羽生善治九段に勝利

東京, 1月10日, /AJMEDIA/

将棋の八大タイトルの1つ、「王将戦」の第1局が静岡県で行われ、タイトルを持つ藤井聡太五冠(20)が挑戦者の羽生善治九段(52)に勝利し、タイトル防衛に向けて好スタートを切りました。

「王将戦」は8日、第1局が静岡県掛川市で始まり、2日目の9日は、後手の羽生九段が8日の対局終了時に次の1手を書いた「封じ手」から再開しました。

対局はほぼ互角の形勢で進み、羽生九段が相手陣地へ踏み込むと藤井五冠も攻め合う姿勢を見せるなど、一進一退の攻防が続きました。

藤井五冠は大駒の「飛車」を失うも、守りを固めながら攻め続けて徐々にリードを広げ、午後5時47分、羽生九段が91手までで投了。

タイトル戦として「初顔合わせ」となったシリーズの初戦は、藤井五冠が白星をあげ、▽「叡王」▽「棋聖」▽「王位」▽「竜王」に続く今年度5回目のタイトル防衛へ好スタートを切りました。

対局後、藤井五冠は「飛車を取られ、攻めがうまく続くかどうかきわどいかなと思っていた。想定していない手を指され、長考することが多かったので、羽生九段は自分にないものを持たれていると感じた。対局を振り返って、次局以降、内容を良くしたい」と話していました。
一方、タイトル通算100期獲得に向けて初戦を落とした羽生九段は「藤井五冠は1手1手深い読みで指されていて、細かい変化をもっと掘り下げて考える必要があると感じた。気持ちを切り替えて次の対局に集中したい」と話していました。

「王将戦」七番勝負はことし3月にかけて日程が組まれ、第2局は今月21日と22日に大阪 高槻市で行われる予定です。

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