名刀「山姥切国広」 栃木 足利市が取得に向け所有者と調整へ

東京, 6月14日, /AJMEDIA/

栃木県足利市は、市ゆかりの名刀「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)」について、取得に向けて所有者と調整を進めていくことになりました。
所有者からは「私たちの元で眠らせておくには存在があまりにも大きくなりすぎていて、正直守りきれなくなってきています」などとするメッセージが寄せられたということです。

「山姥切国広」は、足利市ゆかりの刀工、堀川国広が当時の領主の依頼で安土桃山時代につくった名刀で、国の重要文化財に指定されています。

刀剣を題材にしたオンラインゲームでも人気の刀でことし、市立美術館で5年ぶりに展示された際は全国から2万5000人余りが訪れました。

足利市は、この「山姥切国広」について、取得に向けて所有者と調整を進めていくことになりました。

足利市の早川尚秀市長は、今月8日に開かれた市議会の一般質問で、取得に前向きな姿勢を表明していて、これに対し刀の所有者から「私たちの元で眠らせておくには、存在があまりにも大きくなりすぎていて、正直守りきれなくなってきています。考え抜いた結果、信頼できる足利市にお任せするのが、いちばんいいのではないかと思っております」という内容のメッセージが寄せられたということです。

足利市は今後、具体的な方法や費用などについて話し合いを進める予定で、早川市長は、「所有者様から丁寧なメッセージをいただき、たいへんありがたい。430年以上大切にされた足利ゆかりの刀を、責任をもって後世へ引き継いでいきたいという思いをお伝えしながら誠意を持った話し合いを続けたい」とコメントしています。

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