再生医療の技術でサンゴも再生!?

東京, 9月3日, /AJMEDIA/

海の生き物の宝庫、サンゴ礁。
9万種もの生物が暮らしていると言われています。

しかし近年、サンゴが白くなり、やがて死滅する「白化現象」が各地の海で確認されていて、地球温暖化との関係も指摘されています。このままでは、気候変動などで2030年には、世界のサンゴ礁の9割が死滅するとも言われています。

サンゴの再生が大きな課題となるなか、日本では、人の再生医療の技術を使った研究が進められています。

温暖化で白化現象が起きる理由
サンゴとは、どんな生き物か知っていますか?
実は、動かないけれど、動物なんです。

サンゴの表面を観察してみると、小さいブツブツがあります。
「ポリプ」という小さな組織で、これらが集まってサンゴは出来ています。

このポリプの下には、人間の骨にあたる「骨格」があります。
ポリプが、海水に溶け込んだ二酸化炭素やカルシウムイオンを使って、この「骨格」をつくっていて、これによってサンゴが大きく成長していきます。

そして、ポリプが生きていくうえで大事なのが、「褐虫藻(かっちゅうそう)」という植物プランクトンです。
ポリプの体内にすまわせ、この褐虫藻が光合成で作り出す栄養などを吸収して生きています。
つまり、サンゴにとって褐虫藻は欠かせない存在なんです。

この褐虫藻に関する問題が、中学入試にも出されていました。

正解は「海水温が上がるとサンゴから排出される褐虫藻の数が増えて、栄養分が足りなくなるから」です。

褐虫藻がいなくなると、サンゴは白くみえるようになります。
これが白化現象なんです。
専門は“チタンを使った再生医療”
白化現象への懸念が広がるなか、サンゴの保全や再生に向けた研究が世界各地で進められています。
なかには、専門が異なる分野の研究者が取り組んでいる例もあるんです。

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