「H2A」ロケット47号機 8月以降に打ち上げへ 「H3」踏まえ対策

東京, 5月26日, /AJMEDIA/

JAXA=宇宙航空研究開発機構は、打ち上げに失敗した新たな主力ロケット「H3」の初号機の調査を踏まえ、運用中の「H2A」ロケットについては、「H3」と共通する部品の検査を強化するなど今後対策を講じたうえで次の47号機をことし8月以降に打ち上げると明らかにしました。

日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機はことし3月、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられましたが、2段目のエンジンが着火せず打ち上げに失敗しました。

これまでの調査では2段エンジンで機器の一部がショートなどを起こした可能性が高いとされていますが、これらの機器の設計は運用中の「H2A」ロケットとほぼ同じであるため、「H2A」の打ち上げへの影響が懸念されていました。

JAXAは25日、文部科学省の有識者会議で追加の試験などで要因を絞り込んだものの、「H2A」と共通する機器が原因かどうか特定できていないことを報告しました。

そのうえで、「H3」と共通する部品の検査を強化するなど今後対策を講じることで残るすべての要因について「H2A」への懸念を排除できるとして、ことし8月以降に次の47号機を打ち上げると明らかにしました。

一方、「H3」の次の2号機は、開発中の地球観測衛星を搭載せずに今年度後半に打ち上げる方針を示していますが、JAXAは打ち上げに向けてさらに原因究明を進め、対策を確定させるとしています。

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