東京, 6月12日, /AJMEDIA/
皇后さまは、皇居で育てている蚕の繭をことし初めて収穫する「初繭掻き」と呼ばれる行事に臨まれました。
皇室では明治時代から歴代の皇后が蚕を育てていて、皇后さまも上皇后さまから伝統を受け継がれています。
ことしは国産の「小石丸」など4種類の蚕を育てていて、11日夕方、皇居にある飼育施設でことし初めて蚕がつくった繭を「蔟(まぶし)」と呼ばれる繭づくりの専門の器具から取り出されました。
皇后さまは担当の職員から、ことしは湿度が高く世話をするのが大変だったという説明を受け「こういう環境で飼育するのは大変でしょう」などと述べられたということです。
繭を手に取る際には「わたあめみたい」と話し、順調な生育を喜びながら笑顔で作業に臨まれていました。
ことしの「初繭掻き」は当初今月8日に予定されていましたが、宮内庁は皇后さまの腰の調子が少しよくないとして取りやめていました。