東京, 5月04日, /AJMEDIA/
弥生時代の大規模な集落跡が残る佐賀県の吉野ヶ里遺跡で、3日から、10年ぶりに発掘調査が始まりました。
吉野ヶ里遺跡で歴代の王の墓とされる北墳丘墓の西側にある区域は、神社があったため、これまで調査の対象となっていませんでした。
これまでに神社の移転が終わり、今回、4200平方メートルほどの区域で、3日から新たに発掘調査が始まりました。
現地で行われた式典で、佐賀県の山口知事は「遺跡の心臓部分の2年間にわたる発掘調査が始まります。世紀の発見につながるかもしれません」と期待を寄せました。
このあと現場では作業員が鎌やスコップで土を少しずつ削り、弥生時代の土器やかめ棺の一部とみられるものが確認されました。
発掘調査は一般に公開されていて、吉野ヶ里遺跡の発掘に長年携わってきた佐賀城本丸歴史館の七田忠昭館長は「特別な身分の方に関わるものが出てくる可能性がある。発掘現場は公開されているので、皆さんも重要な発見に立ち会う可能性が高いです」と話していました。