海乃美月「心動く瞬間、大事に」 宝塚月組新トップ娘役、「今夜、ロマンス劇場で」に出演

東京, 12月29日, /AJMEDIA/

 「表現する上で大切なのは『心』。相手を思う気持ちも、受け取る気持ちも、心が動いてこそ。心が動くどの瞬間も大事にしていきたい」。こう意気込むのは、宝塚歌劇団月組の新トップ娘役・海乃美月。新トップスター・月城かなととのコンビの宝塚大劇場お披露目公演として、2018年公開の映画を舞台化した「今夜、ロマンス劇場で」に臨む。
 海乃が演じるのは、モノクロ映画から飛び出す、おてんばなお姫様の美雪。映画の助監督として働く牧野健司(月城)と映画館「ロマンス劇場」で出会い、2人は強く引かれ合っていく。しかし、美雪は現実世界へ来る代償として、ある秘密を抱えていた―。
 美雪について、海乃は「健司を思う気持ちや、世界から飛び出したいという冒険心があるピュアな女性」と話す。「意志がはっきりしているところや、気が強くて素直になれない部分は自分と重なる」。一方で、「天真らんまんで自由に動くところは違う。私は、少し考えてから行動するタイプ」と分析する。
 入団して11年目。「下級生の頃は自分の課題への挑戦が中心だった。学年が上がるにつれ、組全体として作品をどうすればよいか、男役さんのやりたい役柄に対して娘役はどう存在すればよいのかなど、客観的に考えられるようになった」と振り返る。
 自身については「正直、ずば抜けて何か特技があるわけではない」と謙虚だが、「その役を生きることができる最後の日まで、全力で役に向き合い、深めていく気持ちは誰にも負けない」と力を込める。
 「今夜、ロマンス劇場で」は「FULL SWING!」と合わせて宝塚大劇場で22年1月1~31日、東京宝塚劇場で2月25日~3月27日に上演。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts