大谷翔平 タイムリーヒットに盗塁 オープン戦5試合で打率5割超

東京, 03月07日 /AJMEDIA/

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手は6日、ホワイトソックスとのオープン戦で、タイムリーヒットを打ったほか、盗塁を決めてチャンスを広げるなどバッティングだけでなく足でも状態のよさを示しました。一方、この試合で先発登板した山本由伸投手は、3回5失点と課題の残る内容となりました。
大谷翔平 2打数2安打1打点 盗塁も
6日、アリゾナ州グレンデールで行われたホワイトソックスとのオープン戦に、今シーズン、ドジャースに移籍した大谷選手と山本投手が初めて一緒に先発出場しました。

◇第1打席 ショートへの内野安打
2番・指名打者の大谷選手は、1回の第1打席、ノーアウト二塁の場面で、フルカウントからインコースの156キロの速球につまりながらもショートへの内野安打として2試合ぶりのヒットを打ちました。

◇第2打席 タイムリーヒットに盗塁も
2回の第2打席は2アウト一塁二塁のチャンスで4球目の154キロの速球をセンターにはじき返してタイムリーヒットを打ったあと、次のフリーマン選手の打席で盗塁を決めました。

◇第3打席はフォアボール
4回の第3打席は2アウト一塁二塁からフォアボールを選び続くフリーマン選手の満塁ホームランにつなげました。

オープン戦5試合 打率は5割8分3厘と好調
大谷選手は2打数2安打1打点、盗塁が1つとバッティングだけでなく足でも状態のよさを示しました。

オープン戦5試合を終えて打率は5割8分3厘と好調を維持しています。

【解説】際立った走塁への意識の高さ
大谷選手はバッターに専念する今シーズン、足でもチームに貢献することが期待されていて、キャンプ中も1時間近くにわたって入念にスタートの動作を確認する日もあるなど走塁の練習に力を入れていました。

この日の試合でも、1回にはフリーマン選手が打ったレフトフライで一塁からタッチアップしたほか、2回にはヒットで出塁したあと次のフリーマン選手の打席の初球で積極的に走り、オープン戦初の盗塁を決めるなど、走塁への意識の高さが際立ちました。

ロバーツ監督は試合後「彼はタッチアップも決めるし盗塁もできて、明らかに走れる選手だ。塁に出たらアグレッシブになるように促していて、きょうはとてもアグレッシブだった。内野安打も打ったし、翔平はあらゆる武器を持っているが、足もそのうちの1つだ」と話し、大谷選手のスピードに大きな期待を寄せていました。

また、オープン戦で大谷選手の次の3番に入っているフリーマン選手は、大谷選手と盗塁についての話し合いを重ねているということで「彼にはどんなカウントでも走っていいと伝えている。彼に得点圏に進んでほしいから私は彼が走ればどんなボールでも見送る。彼には100盗塁してほしいね」と冗談を交えながら大谷選手のスピードを高く評価しました。

そして、1回のタッチアップについて「あまり注目する人はいないけれど、あのタッチアップはとても印象的だった。シーズンを勝ち抜くために必要なことだと思う」と話していました。

スター選手がそろい、大リーグ屈指とも言われるドジャース打線の中で、大谷選手は持ち前のパワーに加えて、そのスピードでも大きな役割を担うことになりそうです。

山本由伸 コントロールが安定せず5失点
一方、山本投手は1回、ヒットや2つのフォアボールで1アウト満塁のピンチを招くと、5番バッターに犠牲フライを許し1点を失いました。

その後もコントロールが安定せず、2つのタイムリー内野安打を打たれて、この回3点を失いました。

2回は無失点に抑えましたが、3回は1アウト一塁二塁からタイムリーツーベースヒットを打たれて2点を失いました。

山本投手は3回、58球を投げて三振を4つ奪ったものの、ヒット6本、5失点と課題の残る内容となりました。

山本由伸「どのボールもねらったところに制球できるように」
登板後に取材に応じた山本投手は「ボールが続いたりフォアボールを出したりで、あまりいいピッチングではなかったが、2回の3アウト目からはいいボールも増えてきた。感覚的にめちゃくちゃ悪いというわけではなかった。いろいろ試せたこともあったので、結果はよくないが、オープン戦としてはよかった」と振り返りました。フォアボールが3つと課題が残ったコントロールについては「セットポジションでタイミングが合わないことが多く、感覚的によくなかった」と要因を分析しました。

大谷選手をはじめ強打者がそろう打線の援護があることについて「きょうも打線はすごかったが、自分はとにかくもっといいピッチングができるように集中したい」と答えた上で、今後に向けて「特に変わったことはせず、とにかく落ち着いてやっていきたい。公式戦が始まるまでにしっかりどのボールもねらったところに制球できるようにしたい」と話していました。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts