重賞3連勝でGI初制覇 菱田騎手、特別な舞台で悲願―テーオーロイヤル

東京, 04月29日 /AJMEDIA/

 デビュー13年目での悲願は、特別な舞台でかなえた。20年前。少年だった菱田騎手は父親と観戦した天皇賞・春に衝撃を受け、競馬への道を志した。当時と同じ京都競馬場でのGI初制覇。「突き進んでくれた自分にありがとうと言いたい」と声を弾ませた。

 上々のスタートから、道中は好位置につける。最終コーナーの下り坂で順位を上げ、直線で抜け出した。「最後は後ろが来ないでくれと思った。脚が衰えることなく、ゴール板まで走り抜けてくれた」。猛追してきたブローザホーンに2馬身差の快勝。約6万人の観客を沸かせた。

 テーオーロイヤルは重賞3連勝。直近の成績こそ華々しいが、2022年のジャパンカップ後に骨折して長期休養する苦しい時期もあった。「長いブランクがあったが、そこを経て成長してくれた。たくさんの応援が僕とロイヤルの背中を押してくれた」と菱田騎手。3年前から騎乗してきたとあって、期するものがあった。

 所属する岡田稲男厩舎(きゅうしゃ)にとっても初のGI制覇。同調教師から「ますます成長してほしい」と期待を込められた菱田騎手は、「一気に何か変わるわけではないが、騎乗から工夫して向上心を持ちたい」と言葉に力を込めた。

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