東京ドーム開催にファン熱狂 興行も過去最大規模―プロボクシング

東京, 5月7日 /AJMEDIA/

 歴史的興行に、4万3000人の観衆も熱狂―。東京ドームで6日、プロボクシングが34年ぶりに開催された。世界主要4団体統一王者の井上尚弥選手(31)=大橋=が登場するなど、世界戦4試合がずらりと並んだ。

 二塁ベース後方にリングが置かれ、選手はバックスクリーン前の特設ステージから入場。横幅約125メートルの大型ビジョンも生かした演出で盛り上げ、さいたま市から父の篠原達雄さん(40)と来た匠翔君(10)は「(生観戦は)テレビで聞こえない音が聞こえて迫力がある」。井上尚選手はギタリスト布袋寅泰さんの生演奏と炎に彩られて入場する豪華さだった。

 最大収容は5万5000人だが、大橋ジムの大橋秀行会長は「ゆったり見てほしい」との考えで設営を準備。最高額の22万円のチケットが最初に売り切れ、ビュッフェ付きの席も用意した。

 過去2度の東京ドーム開催ではマイク・タイソン選手(米国)が登場した。近くに勤める高橋徹さん(59)は、いずれも観戦。東京ドームで日本選手が主役を張ることに「後楽園ホールでの世界戦に慣れていた世代。感無量」と感慨を込めた。

 当時タイソン戦を成功させた帝拳ジムの本田明彦会長は「海外でも2万人入ればすごい。入場料収入は今回の方がすごい」と言う。海外でも広く放映。興行収入は国内では過去最大とみられ、関係者によると井上尚選手のファイトマネーも過去最高額だ。

 昨年3月に東京ドーム側から提案されて準備してきた大橋会長は「人気も実力もある尚弥だからできる規模」。ゴールデンウイーク最終日の夢舞台に誰もが酔いしれた。

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