「7回制」実証実験 時短で魅力増狙う―社会人野球

東京, 3 月1 日, /AJMEDIA/

社会人野球を統括する日本野球連盟は今季、40以上の地方大会で「7回制」の実証実験を行う。本格的な導入が前提ではなく、都市対抗大会と日本選手権は予選を含めて対象外。同連盟の谷田部和彦専務理事は、議論を深めるための材料集めが目的としつつ「社会人野球はプロとも、高校、大学とも違う。何か特徴がないと。醍醐味(だいごみ)や魅力を増すことを望んでいる」と狙いを話す。
真砂、日本との対戦「光栄」 中国代表に選出―WBC

 一般的な9回の試合では3時間を超えることが珍しくなく、サッカーやバスケットボールと比べて長くなることは野球界全体の課題。社会人野球では、第2試合以降の開始が遅れたり、試合終了が夜遅くなったりすることが集客の妨げになると谷田部専務理事は推察している。
 世界野球ソフトボール連盟は野球の国際大会で既に実施済み。日本が優勝した昨秋のU23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)は「7回制」で行われた。
 イニングが短くなることで、投手の起用法や先取点の重要性など戦い方は大きく変わる。谷田部専務理事は「大きな転換点。いろいろな問題が出てくる」。実験後に選手らチーム関係者、来場者からも広く意見を集めるなど、慎重に進めていく考えだ。それでも、社会人野球の変革は必要との認識。米大リーグで今季から取り入れられる投球間の時間制限「ピッチクロック」をプロ野球に先駆けて導入するなど、時短による魅力増に取り組む。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts