米 ラファ地上作戦の代替案でイスラエルと1日にも協議か

東京, 04月01日 /AJMEDIA/

イスラエル軍が150万人近くが身を寄せるガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行する姿勢を崩さない中、アメリカが、自身が示す代替案をめぐってイスラエルと1日にもオンラインで協議する見通しだとアメリカの一部メディアが伝えました。

イスラエル軍は1日、ガザ地区北部にあるシファ病院周辺で続けてきた軍事作戦を終了し、撤収したなどと発表しました。

シファ病院周辺では3月中旬からイスラエル軍による激しい攻撃にさらされていて、地元の当局は、400人以上が殺害されたなどとしています。

WHO=世界保健機関のテドロス事務局長はSNSで、3月18日にイスラエル軍が病院を包囲して以降、患者21人が死亡したと明らかにしました。

また、107人が必要な医療などを受けられない状況にあるとして停戦を改めて強く求めました。

一方、イスラエル軍が150万人近くが身を寄せるガザ地区南部ラファへの地上作戦を強行する姿勢を崩さない中、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、アメリカが、自身が示す代替案をめぐってイスラエルと1日にもオンラインで協議する見通しだと伝えました。

双方の協議は3月、国連安全保障理事会でラマダン期間中の即時停戦を求める決議案に、アメリカが拒否権を行使しなかったことにイスラエルが反発し、予定していた代表団の派遣を取りやめると発表していただけに、今回の協議が事態打開に向けた糸口になるかが焦点です。

ロイター通信 イスラエル軍撤収後の映像を配信
ロイター通信は、イスラエル軍が撤収したあとのガザ地区北部のシファ病院やその周辺の映像を配信しました。

この中では、シファ病院やその周辺の建物が大きく破壊されているほか、多くの遺体が埋葬されている仮設の墓の様子も映されています。

患者の男性は「食料は十分になく、治療も薬もなかった。24時間空爆がやまないので寝ることはできず、恐ろしかった。私たちはイスラエル軍が撤収するのを待っていたが、きょうまでせず、15日間このような状況だった」と話していました。

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