ガザで誤射、人質3人死亡 早期救出へ交渉模索か―イスラエル

東京, 12月16日, /AJMEDIA/

イスラエル軍は15日、イスラム組織ハマスとの交戦が続くパレスチナ自治区ガザの北部シュジャイヤでの作戦で、ハマスに拉致されたイスラエル人の人質3人を「脅威」と誤認し、射殺したと発表した。軍報道官は「軍が全責任を負う」と釈明し、調査開始を表明。ネタニヤフ首相は「耐え難い悲劇で国全体が悲しんでいる」とした上で、「教訓を学び、人質全員を連れ戻すという最も重要な努力を続けていく」と強調した。

 地元メディアによると、中部テルアビブでは射殺発表後、人質の家族らが早期救出を求める集会を開き、「時間がない」と訴えた。人質の安否への懸念が一段と強まり、戦闘休止を求める声が高まる可能性もある。ガザには依然、既に命を落とした人も含め人質約130人が取り残されているとみられている。
 米ネットメディア「アクシオス」は15日、イスラエル対外情報機関モサドのバルネア長官が、人質解放に向けた交渉の再開を探るため、ハマスとの仲介役を務めるカタールのムハンマド首相兼外相と近く欧州で会談すると伝えた。今月1日のガザの戦闘再開後、初めての直接協議とみられる。14日にはサリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)もテルアビブでバルネア氏と会談しており、交渉再開へ調整を進めたもようだ。
 イスラエル軍は16日もガザで空爆や地上作戦を継続。15日には南部最大の都市ハンユニスでの市街戦とされる動画を公開し、ハマスのガザ地区トップ、ヤヒヤ・シンワル氏の旧宅とみられる場所でも作戦を行ったと主張した。

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