イラン軍事精鋭部隊 隣国パキスタンの武装組織の拠点を攻撃か

東京, 01月18 /AJMEDIA/

イランのメディアは、軍事精鋭部隊が隣国パキスタンにある武装組織の拠点を攻撃したと伝え、これにパキスタン政府が反発しています。イランはイラクやシリアにも越境攻撃を行ったばかりで、地域情勢の不安定化が懸念されます。

イランのメディアは16日、軍事精鋭部隊の革命防衛隊が、隣国パキスタン南西部のバロチスタン州にあるイスラム教スンニ派の武装組織の拠点をミサイルと無人機で攻撃したと伝えました。

イラン政府はイスラム教シーア派のイランを敵視するこの武装勢力が、イラン国内で警察署への襲撃などを繰り返していると主張しています。

今回の攻撃についてパキスタンの外務省は17日に声明を発表し、「イランによる領空侵犯によって、子ども2人が死亡し、3人の少女がけがをした」と明らかにしました。

そのうえで、「主権の侵害は全く受け入れられない」と、イランの外務省に対し、強く抗議したとしています。

両国は1月、海軍の合同演習を行ったばかりでした。

イランの革命防衛隊は16日に、敵対するイスラエルの情報機関の拠点があったとしてイラク北部に、また、イラン国内で大規模なテロを行った過激派組織IS=イスラミックステートへの報復だとしてシリアに、それぞれミサイル攻撃をしたと発表しています。

いずれも報復を求める国内の声に対応した形ですが、周辺国への相次ぐ越境攻撃に、地域情勢の不安定化が懸念されます。

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