前首相逮捕受け混乱拡大 衝突で死者、SNSも制限―パキスタン

東京, 5月11日, /AJMEDIA/

【ニューデリー時事】パキスタンではカーン前首相の逮捕を受けた抗議行動が10日も続き、デモ隊と治安部隊の衝突で死者が出るなど、混乱が拡大している。国民の間で人気の高いカーン氏の逮捕劇は、深刻な経済危機にあえぐ同国の情勢悪化に拍車を掛ける恐れがある。
 「拉致に対する抗議が、世界中で巻き起こっている」。カーン氏が党首を務める最大野党「パキスタン正義運動(PTI)」は10日、欧米など国外での抗議デモの様子とされる画像をツイッターに投稿。同氏の釈放に向け声を上げるよう、支持者に呼び掛けた。
 警察などは放水や催涙弾で抗議デモに応戦し、警察によると、これまでにデモ参加者2人が死亡。負傷者も多数出ているもようだ。首都近郊のラワルピンディでは、軍の施設にデモ隊が一時なだれ込んだ。当局はツイッターやユーチューブを含むSNSの閲覧を一部地域で制限した。AFP通信は、東部パンジャブ州だけで945人のデモ参加者を逮捕したとの地元警察の声明を伝えた。

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