香港で立法会選 親中派の「圧勝」確定済み―民主派は棄権呼び掛け

東京, 12月19日, /AJMEDIA/

香港で19日、立法会(議会、定数90)選挙の投票が行われた。「愛国者による香港統治」を目指す中国主導で選挙制度が変更された結果、親中・香港政府派と議席を争ってきた民主派の多くは立候補にも至らなかった。親中派の「圧勝」は確定済みで、市民の関心は薄く、投票率は過去最低となる見通しだ。
 民主党や公民党など、民主派の主要政党・団体は候補者擁立を見送った。候補者153人のうち10人超は、中間的な路線を掲げたり「民主派」を名乗ったりしているが、いずれも親中派の推薦を得た上で当局の審査を通過している。「多様性のある選挙」を演出したい中国、香港政府によって出馬をお膳立てされた側面が強く、広範な支持を得られていない。
 過去の選挙で活躍してきた影響力のある民主活動家は、多くが収監されるか海外に拠点を移している。英国在住の羅冠聡氏は今月、ロイター通信の取材に「香港市民は選挙に正統性を与えてはならない。無視してほしい」と棄権を呼び掛けた。やはり海外に逃れた元立法会議員の許智峯氏はフェイスブックを通じ、「無言の抵抗」として白票を投じるよう訴えた。

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