超高速学術ネットの開通式 「サイネット6」―国立情報学研究所

東京, 5月31日, /AJMEDIA/

 国立情報学研究所(東京都千代田区)は30日、全国約1000の大学・研究機関を結んで運用する学術情報通信ネットワーク「SINET(サイネット)6」の開通式をオンラインで開催した。サイネットは1992年の開始から更新を重ねており、今回はビッグデータの活用などに対応し、北海道から九州までの通信速度が秒速400ギガ(ギガは10億)ビットの超高速になった。これはブルーレイディスク1枚分の情報を1秒で送れる速さという。
 先代のサイネット5は同100ギガビットで、東京―大阪間のみ400ギガビットだった。サイネット6でも九州―沖縄間や海外との通信速度は100ギガビットで変わらない。全国に光ファイバー網を張り巡らせ、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)や高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の大型加速器などでも活用されている。情報学研究所の喜連川優所長は「自然災害にもサイバー攻撃にも強靭(きょうじん)だ。遠隔手術の技術開発にも使える」と話した。

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