出頭直前に指示役と接触 平山容疑者、携帯電話渡したか―五反田駅周辺・那須2遺体

東京, 5月1日 /AJMEDIA/

 栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、建設業平山綾拳容疑者(25)=死体損壊容疑で逮捕=が出頭直前、指示役とみられる職業不詳佐々木光容疑者(28)=同=と接触していたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、その場で自身の携帯電話を佐々木容疑者に渡したとみて詳しい経緯を調べている。

 捜査関係者によると、両容疑者は4月17日午前6時すぎ、東京都品川区のJR五反田駅周辺で接触した。平山容疑者は「(佐々木容疑者から)『携帯を出せ』と言われて渡した」と供述し、佐々木容疑者も「受け取った」と話している。

 平山容疑者は佐々木容疑者と別れた後、同6時半ごろ、五反田駅前交番に出頭し、4日後の21日に逮捕された。

 捜査本部などによると、両容疑者は遺体発見数時間前の16日午前3時半ごろにも、品川区内の居酒屋で接触。一緒に店を出て2人で近くのコンビニに立ち寄った後、しばらく歩く姿が防犯カメラに映っていた。両容疑者は「居酒屋で報酬の受け渡しをした」との趣旨の話をしている。

 佐々木容疑者は平山容疑者について、「2~3月ごろに東京・渋谷の飲食店で知り合った」と供述。やりとりは主にSNSだったと説明した。

 一方、平山容疑者は逮捕直後、「名前は言えないが、ある人物から遺体処理の依頼を受け、飲み仲間2人に頼んだ」と話し、その後、佐々木容疑者の下の名前を明かした。

 両容疑者は互いを下の名前で呼び、名字は知らなかったとみられる。いずれも死亡した宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)との面識は確認されておらず、捜査本部はほかに指示役がいるとみて調べている。

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