米ロ外相、侵攻後初の電話会談 ウクライナ情勢めぐり応酬

東京, 7月30日, /AJMEDIA/

ブリンケン米国務長官は29日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し、ロシアがウクライナで占領地の編入を強行する動きなどについて「世界は認めない。重い代償を負わせる」と警告した。国務省での記者会見で語った。両者の直接対話は2月のロシアによるウクライナ侵攻後初めて。
 ブリンケン氏は「率直で直接的に話し合った」と説明。その上で「世界中がロシアの戦争目的の拡大を懸念している。プーチン大統領はウクライナ領を最大限手に入れ、主権国家としての独立を奪おうとしている」と非難したことを明らかにした。
 ロシア外務省によると、ラブロフ氏は米国と北大西洋条約機構(NATO)がウクライナへ供与した兵器が戦闘を長期化させ、市民の犠牲者を増やしていると批判。さらに、ウクライナでの「解放地域」で平和な生活に戻るための体系的な作業が行われていると主張した。
 ロシアでは、米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)のブリトニー・グライナー選手と、スパイ罪に問われたポール・ウィラン元海兵隊員の2人が拘束・収監されている。CNNテレビによると、米国で収監中のロシア人との交換などが検討されている。
 ブリンケン氏は、2人の解放に向けての「実質的な提案」を受け入れるよう要求。ロシア側は「静かな外交」による職業的な対話に戻るよう促したという。

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