欧州へのガス供給、保証できず ロシア国営企業、顧客に伝達―ロイター

東京, 7月19日, /AJMEDIA/

ロイター通信によると、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムが、顧客である複数の欧州のエネルギー企業に、現在の「異常」な状況下では、ガス供給を保証できないとの書簡を送付していたことが18日、分かった。
 ガスプロムが運営し、ロシアからドイツに天然ガスを運ぶパイプライン「ノルドストリーム」は、保守点検のため11日から稼働を停止している。今回の書簡で、ロシアがガス不足にあえぐ欧州を揺さぶるため、21日に予定する点検終了後も、供給停止を続けるとの懸念が一段と高まりそうだ。
 独メディアによると、ガス価格高騰で経営危機に陥っている独エネルギー大手ユニパーは18日、書簡を受け取ったことを明らかにした上で、ガスプロムの主張には正当性がないと強調した。
 書簡は14日付。ガスプロムは、今の状況が災害など予測や対応ができない事象の発生時に、契約上の義務の履行を免除する「不可抗力条項」に該当すると主張。ノルドストリーム経由のガス供給を大幅に削減した6月14日にさかのぼり、同条項が適用されるとした。

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