対話再開も薄い「歓迎」 赤じゅうたんや国旗なし―米長官訪中

東京, 6月20日, /AJMEDIA/

【北京時事】ブリンケン米国務長官は2日間の訪中を通じ、中国側との「対話」維持で合意した。2018年10月にポンペオ国務長官(当時)が北京入りした際にはかなわなかった習近平国家主席との会談も実現した。ただ、中国側の待遇は「歓迎」ムード一色ではなく、一筋縄ではいかない両国関係の難しさが浮き彫りになった。
関係安定化で一致 軍対話は再開見通せず―米長官、中国主席と会談

 18日午前、米国から約20時間の長旅で北京に到着したブリンケン氏の前に、歓迎のレッドカーペットはなかった。出迎えは中国外務省の楊濤・北米大洋州局長やバーンズ駐中国大使ら若干名。香港メディアなどによると、米中関係が比較的良かった時期にクリントン国務長官(同)が訪中した際は、局長より格上の外務次官補が出迎え、花束が贈られた。
 ブリンケン氏と王毅・共産党政治局員との19日の会談前には、両氏の記念撮影の背後に国旗が用意されなかった。同日午後の習氏との会談は、長テーブルの奥に座った習氏が、「下座」に並ぶブリンケン氏らに語り掛けるような席順となっていた。習氏は、17年9月のティラーソン国務長官(同)との会談時や、今月16日に米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏と会った際には、隣り合った椅子に着座。今回、ブリンケン氏との「距離」が際立つ形となった。

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