「ルフィ」名乗る人物、複数か 岡山の特殊詐欺事件でも指示―全国連続強盗との関連捜査・警察当局

東京, 1月31日, /AJMEDIA/

 全国で相次ぐ強盗事件を巡り、「ルフィ」を名乗る人物が岡山県で起きた特殊詐欺事件で、容疑者の男に指示を出していたことが30日、関係者への取材で分かった。
 男は山口県の強盗事件でも「ルフィ」の指示を受けたといい、警察当局は複数の人物が同じ名前をかたり、強盗や特殊詐欺の実行役に指示を出していたとみて調べる。
 関係者によると、男は高額報酬をうたう「闇バイト」に応募。特殊詐欺の詐取金を受け取る「受け子」の仕事を打診され応じると、東京都東村山市の西武新宿線久米川駅に呼び出され、「ルフィ」を名乗る人物に会って準備資金を受け取った。30~40代の中肉中背で、アクセントから関西地方出身者と感じたという。
 男はその後、追跡されにくい通信アプリ「テレグラム」で「ルフィ」からの指示を受け、昨年11月6日に岡山県総社市で起きた特殊詐欺事件と、翌7日の山口県岩国市の強盗未遂事件に関与したなどとして逮捕、起訴された。
 捜査関係者によると、警察当局は、岩国市の事件を含む一連の強盗は、同一グループが関与したとみて調べている。指示役とされる「ルフィ」については、フィリピンの入管施設に拘束中で、警視庁が窃盗容疑などで逮捕状を取っている渡辺優樹、今村磨人両容疑者らとの見方を強めており、男が会った「ルフィ」は日本にいる別の人物の可能性がある。
 同一グループの複数のメンバーが「ルフィ」を名乗っていた可能性もあるとみて、警察当局は人物の特定などを急いでいる。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts