津波で全壊の江戸時代住宅 工事囲いに伊達政宗 岩手 陸前高田

東京, 10月13日, /AJMEDIA/

東日本大震災の津波で全壊した、岩手県陸前高田市にある江戸時代の住宅の復旧を支援しようと、現場の囲いに飾る伊達政宗を描いた作品がお披露目されました。

岩手県陸前高田市気仙町今泉地区にあった「吉田家住宅」は、江戸時代、仙台藩の地方役人で最も地位の高い「大肝入」の住宅で、平成18年には主屋や蔵など4棟が県の指定有形文化財に登録されました。

しかし、震災による津波で全壊し、市が震災後に拾い集めた部材なども使って、去年から復旧工事を進めています。

こうした中、千葉県のタイル加工業者が復旧を支援しようと、工事現場の囲いに、飾る馬にまたがった仙台藩の初代藩主、伊達政宗を描いた作品を制作し、12日、お披露目されました。

作品は縦3メートル、横5メートルで、かぶとの月形の前立て部分は金色のタイルで作られています。

作品を制作した会社の伊藤隆代表は「震災発生から11年余りがたつ中、市の担当者の思いにも触れて、力になりたいと思った。アートをきっかけに、若い人などがたくさん来て文化財のことも知ってもらうことで、地域を盛り上げたい」と話していました。

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