奈良 人間国宝が国宝「金鶴及銀樹枝」の複製を製作

東京, 4月5日, /AJMEDIA/

奈良県の春日大社が所蔵し、金の鶴が銀の枝にとまった様子を表現した平安時代の国宝の工芸品の複製にいわゆる人間国宝の男性が取り組み、4日に、お披露目されました。

この工芸品は、平安時代の12世紀ごろに春日大社の境内にある若宮神社に奉納されたと伝わる「金鶴及銀樹枝」です。

若宮神社で本殿を修復する「式年造替」が行われているのに合わせて複製が作られることになり、彫金の分野の人間国宝、桂盛仁さん(77)などが、8か月ほどかけて製作しました。

4日は、桂さんや春日大社の関係者が記者会見を行って、高さおよそ5センチの金の鶴が銀の枝にとまる優美な姿をお披露目しました。
桂さんは「実物があまりにも小さくて技術的に難しかったが、なんとか完成させることができました」と話していました。

春日大社の花山院弘匡宮司は「当時の人たちの思い、当時の人たちの技術を完全に復元することには、大きな意味があると思います」と話していました。

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