古墳のひつぎに埋葬されていた人骨 解析しCGで復元 山形 米沢

東京, 11月11日, /AJMEDIA/

山形県米沢市にある古墳のひつぎに埋葬されていた、40歳前後の女性のものとされていた人骨を、考古学の専門家などが最新の技術で解析し、肌の色や髪の毛などをコンピューターグラフィックスで復元しました。

復元されたのは、山形県米沢市上郷地区にある、5世紀後半から6世紀初頭に作られたとみられる、古墳のひつぎに埋葬されていた人骨で、40年前に、市の教育委員会が地元で考古学を研究するグループと一緒に発掘しました。

昨年度から、東北学院大学の辻秀人教授の研究グループが最新の技術で骨のDNAなどの解析を始め、コンピューターグラフィックスで復元しました。

人骨は、これまで40歳前後の女性のものだと報告されていて、今回、歯などのDNA解析から、肌の色が褐色で髪の毛が黒く直毛だったとみられることがわかりました。

また、骨に含まれるコラーゲンの解析によって、当時の食生活や栄養状態も推測でき、当時の一般の人よりも米や魚を多く食べていたとみられるということです。

米沢市教育委員会 社会教育文化課の佐藤智幸主任は「米沢市は県内でも遺跡が多い。今回の成果から、古墳群の重要性などを伝えたい」と話していました。

この研究成果は12日から2日間、米沢市の「伝国の杜」で行われるシンポジウムで報告されます。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts