東京, 7月10日, /AJMEDIA/
和歌山県那智勝浦町にある世界遺産、熊野那智大社で今月14日に行われる「那智の扇祭り」を前に、ご神体の「那智の滝」に新しいしめ縄が張られました。
「那智の滝」は、熊野那智大社の別宮、飛瀧神社のご神体で、毎年7月14日に開かれる例大祭の「那智の扇祭り」を前に滝の上にかかるしめ縄が張り替えられます。
祭りは新型コロナの影響で縮小した形で開催されていましたが、ことしは3年ぶりに通常どおりの規模で開かれます。
9日、白い装束に身を包んだ神職ら5人が、新しいしめ縄を持って高さ133メートルの滝の上まで険しい山道を登りました。
このあと水に流されないよう腰に命綱を結び付けながら作業に当たり、長さ26メートルの新しいしめ縄を木にくくりつけました。
そして、しめ縄に「紙垂」と呼ばれる白い布を取り付けたあと、両端を引いて張り詰めた状態にし、祭りの準備が整いました。
熊野那智大社の井戸大輔祢宜は「3年ぶりの祭りが無事に行われるように願いを込めて張り替えました。神様というものを改めて実感しながら拝観してほしい」と話していました。