ベネチア国際映画祭 深田監督の作品上映 金獅子賞11日未明発表

東京, 9月6日, /AJMEDIA/

世界3大映画祭の1つ、イタリアのベネチア国際映画祭で、最優秀賞を競う部門にノミネートされた深田晃司監督の作品が上映され、参加した深田監督や出演者に大きな拍手が送られました。

8月31日に開幕した、ことしのベネチア国際映画祭には、最優秀賞にあたる金獅子賞を競うコンペティション部門に、国内外で高い評価を受けている深田晃司監督の「LOVE LIFE」がノミネートされています。

「LOVE LIFE」は、再婚した夫や愛する息子と暮らす女性が主人公で、女性に降りかかる突然の悲しみや元夫との再会などを通じて、愛することの意味を問いかける物語です。

映画祭の会場では5日夜、深田監督も参加して上映会が行われ、主人公の女性役の木村文乃さんや、耳が聞こえない元夫役を務める砂田アトムさんたちが、そろってレッドカーペットに登場し、写真撮影やサインに応じていました。

そして、上映が終わると、観客が一斉に立ち上がり、深田監督と出演者に大きな拍手が送られました。

深田監督は「上映後も最後まで拍手をもらいとてもうれしかった。上映が無事に終わり、やっと作品が完成した気分です」と話していました。

ベネチア国際映画祭の金獅子賞の受賞作品は、最終日の夜、日本時間の9月11日未明に発表されます。

木村文乃さん「映画界の熱量が作品の背中を押してくれた」
上映後、主人公を演じた木村文乃さんは、報道陣からの取材に対し「レッドカーペットを歩くこともでき、映画界の熱量が作品の背中を押してくれたと感じた。上映後も拍手がなりやまず、感無量ということばは、こういうときに使うのだと思った」と話していました。

元夫役の砂田アトムさんは、耳が不自由で、手話の通訳を介して取材に応じました。

砂田さんは「上映後は頭が真っ白でした。選ばれた人が立てるレッドカーペットに立つことができ、天に昇るような気持ちです。日本のろうの人たちにも見てもらい、夢はかなうんだと思ってほしい」と話していました。

作品を鑑賞した観客の男性は「私は深田監督の作品がとても好きです。役どうしのコミュニケーションが、おもしろく描かれていました」と話していました。

また、女性の観客は「軽快で、深みもあり、すばらしい作品でした。是枝監督などに通じるものがあり、感動しました」と話していました。

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