アイヌの人たちの木彫り文化を受け継ぐ 阿寒湖

東京, 10月22日, /AJMEDIA/

北海道の観光名所、阿寒湖でアイヌの人たちが作ってきた木彫りの文化を受け継いでいこうと、移住した木彫作家がアート展の準備を進めています。

アート展を企画したのは、京都府出身の木彫作家、岡田実さん(42)です。

岡田さんは、16年前に阿寒湖を訪れて木彫りの魅力にひかれたのをきっかけに移住し、渦巻き状の「モレウ」やうろこ状の「ラムラムノカ」など伝統的なアイヌ文様を彫った作品づくりに取り組んでいます。
木彫りの職人の高齢化が進んでいるほか、観光業の伸び悩みで阿寒湖を離れる若い作家もいるということで、岡田さんは、若い人たちが木彫りの道を目指すきっかけを作ろうと、アート展を開くことにしました。

アート展では、無償で提供してもらう阿寒湖周辺の森の間伐材を使った木彫りの作品を展示するほか、木彫りを紹介する動画の制作やSNSでの発信といった取り組みを検討しているということです。
岡田さんは「木彫りの文化を次の世代が受け継ぎ、阿寒湖が木彫りの町として盛り上がっていくように力を注ぎたい」と話しています。

この「阿寒の森間伐材アート展」は、ことし12月14日から釧路市で開かれることになっています。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts