「NHK障害福祉賞」最優秀賞は栃木の17歳高校生 過去最年少

東京, 12月9日, /AJMEDIA/

障害のある人やその家族などがつづった優れた体験記に贈られる「NHK障害福祉賞」の贈呈式が、東京 渋谷のNHK放送センターで行われました。

「NHK障害福祉賞」は、障害のある人やその家族をはじめ、支援する人たちの体験や活動を広く知ってもらおうと、NHK厚生文化事業団とNHKが設けています。

57回目のことしは、518の作品の中から8作品が入選し、このうち最優秀賞には栃木県の高校3年生、毛塚光沙季さん(17)の「ようこそ!私の世界へ」が選ばれました。

この作品では、発達障害の1つ「自閉スペクトラム症」の当事者の毛塚さんが、自身の高校での生活の様子や、その心情を実況形式で紹介しています。

自分の思いをうまく伝えられない内面がリアルに描かれ、発達障害と向き合う中で、心の声に耳を傾けながら自分らしく生きていくことが大切だと思うようになった経緯がつづられています。

過去最年少の17歳での受賞となった毛塚さんは「作品を通して私の世界を伝えられると知ることができたのは、この世界を生き抜く新たなアイテムを手にした気持ちです。これからも、いろいろなことを学びながら発信を続けていきたい」と話していました。

入選作は作品集にまとめられ、全国の図書館などに配られるほか、最優秀賞などの作品は今後、NHK厚生文化事業団のホームページでも紹介される予定です。

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