W杯観戦、暖房器具に注意 誤使用の火災相次ぐ―5年で死亡26件・NITE

東京, 12月5日, /AJMEDIA/

 こたつの中で衣類を乾かしたり、電気ストーブの電源を付けたまま放置したりすることによる火災が後を絶たない。死亡事故は5年で26件に上り、製品評価技術基盤機構(NITE)はサッカーワールドカップ(W杯)観戦の際、暖房器具を使用することも多いことから使用方法を確認するよう注意を呼び掛けている。
 NITEによると、2017~21年度に起きたこたつと電気ストーブによる事故は347件で、うち発火による事故は284件に上った。死亡事故も毎年発生し、5年間にこたつで4件、電気ストーブで22件起きた。
 事故原因は、器具のヒーター部分に衣類や布団など燃えやすいものが接触したり、過熱されたりしたことによる出火が最も多かった。
 大阪府では19年1月、60代男性がこたつの中にこたつ布団を押し込んだ結果、布団がヒーター部分に接触して焦げる事故が発生。東京都では20年1月、40代女性が電気ストーブの電源を付けたまま外出し、火災が起きた。ストーブの前には衣類が積み上げられており、ストーブとの接触か放射熱により出火したとみられている。
 NITEは「火を使用していないため、可燃物を近づけることへの危機意識が薄れることが事故につながっている」と分析する。担当者は「使用上の注意をよく確認し、事故を未然に防いでほしい」と話した。

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