東京, 2月11日, /AJMEDIA/
モロッコで開催されているサッカーのクラブ世界一を争うクラブ・ワールドカップ(W杯)で、審判がVARの判定を観客に説明する新たな試みが行われている。ファンの理解を促進することが目的で、オーストラリアとニュージーランドの共催で7月に開幕する女子W杯でも導入が検討されている。
8日にラバトで実施された準決勝。試合終盤にレアル・マドリード(スペイン)のビニシウスが、ペナルティーエリア内でアルアハリ(エジプト)の選手に倒され、VAR検証の末にPKを獲得した。マトンテカブレラ主審は「PKの判定、(背番号)17番のファウル」と会場内のスピーカーに接続されたマイクで語り、レアルのサポーターから歓声が起こった。
開幕戦のアルアハリ―オークランド・シティー(ニュージーランド)でも主審がVARの結果を説明した。米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)など他競技では、既に同様の取り組みが行われている。
AFP通信によると、国際サッカー連盟(FIFA)のコリーナ審判委員長は「初めてのことなので完璧ではないかもしれないが、結果は前向きなものになると確信している」と期待を込めた。